満腹中枢が壊れた！食が止まらない、食欲が暴走する原因と対策

はじめに

満腹中枢は、脳にある食欲を制御するシステムです。このシステムが壊れると、どれだけ食べても満腹感が得られず、食欲が暴走してしまいます。

満腹中枢が壊れる原因

満腹中枢が壊れる原因は様々ですが、主なものは次の通りです。

• 肥満： 肥満になると、満腹ホルモンであるレプチンが効きにくくなり、満腹を感じにくくなります。
• 睡眠不足： 睡眠が不足すると、満腹ホルモンであるグレリンが上昇し、食欲が増加します。
• ストレス： ストレスがかかると、満腹ホルモンであるコレシストキニンが低下し、満腹を感じにくくなります。
• 薬の副作用： 抗うつ薬やステロイドなどの薬の副作用で、満腹中枢が鈍ることがあります。
• 遺伝的要因： 一部の遺伝子は、満腹中枢の機能に影響を与えるとされています。

満腹中枢が壊れた時の症状

満腹中枢が壊れると、次の様な症状が現れます。

• 食欲が止まらない： 食事をするたびに満腹感が得られず、際限なく食べ続けてしまいます。
• 体重の増加： 食欲が暴走することで、大量に食べ物が摂取され、体重が急速に増加します。
• 倦怠感や疲労： 過食により胃腸に負担がかかり、倦怠感や疲労感が出ることがあります。
• 胃の不調： 過食が続くと、胃もたれ・胃痛・胃潰瘍などの胃の不調が現れます。

満腹中枢を修復する方法

壊れた満腹中枢を修復するには、次の様な方法があります。

• 食事内容を見直す： 食物繊維やタンパク質を多く含む食品を摂取し、血糖値の上昇を緩やかにします。
• 規則正しい食事をする： 1日3食を規則正しく食べ、間食を控えましょう。
• 十分な睡眠を取る： 7～9時間の質の良い睡眠をとり、満腹ホルモンのグレリンを抑制します。
• ストレスを管理する： ストレスを解消する運動や趣味を行い、満腹ホルモンのコレシストキニンを維持します。
• 専門家に相談する： 食欲が止まらない場合は、医師や栄養士に相談し、適切な治療を受けましょう。

治療方法

満腹中枢が壊れた場合の治療には、次の様なものがあります。

薬物療法： 満腹ホルモンのレプチンを補充したり、食欲を抑える薬が使用されます。
認知行動療法： 食べる習慣や考え方を改善するセラピーです。
胃バンド手術： 胃の容量を狭くして、過食を抑制する外科手術です。

コラム

満腹中枢を壊さないためのコツ

• ゆっくり食べる： 20～30分かけてゆっくり食べると、満腹ホルモンが分泌されやすくなります。
• ながら食べを避ける： テレビを見ながらや仕事中に食べるのをやめ、食事に集中しましょう。
• 気持ちを紛らわす： ストレスを感じた時は、散歩や音楽鑑賞などをして、食べないで気持ちを紛らわせましょう。

よくある間違い

• おやつやジュースで空腹を紛らわす： おやつやジュースには栄養が少なく、満腹感が得られません。
• 極端なダイエットをする： 極端なダイエットをすると、代謝が低下して満腹感が得られにくくなります。
• 無理に我慢する： 食欲を我慢しすぎると、リバウンドにつながります。

対処法

• 少量から食べる： お腹が空いていない時は、無理に食べない様にしましょう。
• 好きな物を食べる： 好きな物を食べることで、満腹感が得られやすくなります。
• 食事を記録する： 食事の内容や量を記録することで、過食を把握することができます。

さいごに

満腹中枢が壊れると、食欲が暴走して肥満や健康問題につながります。原因を理解し、適切な対策をとることで、満腹中枢を修復し、健康的な食習慣を維持することができます。